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mono-oto(mono-oto)


 今回はmono-otoをレビューします。このCDはeffeさんやきくおさんといった12名の方々が参加したコンピレーションアルバムです。テーマは「生活音×電子音」。エレクトロニカがお好きな方はきっとこのアルバムが好きになってくれるだろう、と勝手におススメしてみたり。生活音とあるように、日常に溢れる音も音楽の一部になるんだ、と思わせてくれます。それではレビューに参りますので、ネタばれしてもおkな方は続きをどうぞ。

1.呪文とセレモニー / Phasma

 厳かな雰囲気で始まる、オープニングに相応しい一曲になっています。水の弾ける音が凄く優しく響きます。静かなメロディーにドラムのドン、ドン、ドン、と小さな音で乗ってきて(ですが深い厚みのある音)、耳をくすぐってくれます。
 メロディーに大きな変化もなく、静かにゆったりと続くのですが、ミクのブレスが入った所から一気に世界が広がります。同じメロディーも一緒に続いているのに、鼻歌のようなミクの歌声が本当に美しい。風がそよそよ吹くところで、目をつぶってここの展開を聴けたらきっと最高に心地良いだろうなと個人的に思います。歌詞はとても短いものですが、短いのにしっかり耳に残る。本当に呪文のような魅力があります。


2.LALA RURU / NIYMORIY

 こちらは1曲目と打って変わって、子ども(CDケース内部に学校帰りの学生達が近くの公園で遊んでいる声とあります)の歓声がバックにこだまする、最初から最後まで明るい曲です。Appendミクの囁くような歌声と不思議にマッチしていて美しいハーモニーになっています。中盤からAppendミクと、GUMI?の掛け合いのように歌う所がとても好きです。
 タイトル通りらららら、とかるるるる、と歌うので歌詞はありませんが、すごく良い味出ています。リバーブの掛け具合もふんわりふんわりしていて、とても綺麗です。


3.under the luncheonette / Liam

 お昼時の曲ですねw 水の音と白菜の刻む音(これも書いてありますw)で始まる曲。でもエレクトロニカにちゃんとなっているのが凄い。ボーカルはGUMIでしょうか。刻む音はノイズのように使われていて、この曲のアクセントとなっています(ヘッドフォンで聴くと結構前の方に聴こえてきて面白いです)。中盤からコップを叩く音も綺麗で、音の掛け合いが聴いていて本当に楽しいです。
 思わず身体を揺らしてしまうリズムの良さも、すごく好きです。ベースの低音も個人的に物凄くry


4.moment / pulot

 ボーカルはミク。ピアノの静かな音で始まります。ピアノの音をきっかけに、たくさんの音が混じっていきます。水のような透明感を感じる不思議な曲です。聴いていて物凄く落ち着きます。 Bメロの後の静かな間奏、そこから再びミクの歌声。少し遠くから木霊するかのような歌声が、コーラスを増やしつつ繰り返されます(そしてどんどん遠ざかっていくような)。そして再びぐわっとオケの音が広がる所でぞくっとします。最後は水の音で静かに終わります。何だか一時の白昼夢を見たような、本当にタイトル通りの曲だなと感じました。


5.spring walk / AIR田F

 管理人がこのCDを買った理由は、この方が参加されていたからといっても過言ではありません。この方はなんと100曲以上をニコニコに発表している凄い人です。もっと評価されるべき方です(強プッシュ)。色んなジャンルの曲を発表されているので、是非聴いてみてほしいです。
 この曲はボーカルはミク。まるでお経のような、色んな音が混ざり混ざった不思議なオケ(オーケストラが演奏前に調弦している時のあの雰囲気にも似ています)に、ミクさんが感情に任せるままに歌っています。この曲調に頭をがつんと殴られるような衝撃を覚えるのは私だけではないはずです。そして最後はオケの音がフェードアウトしていき、ミクの歌声だけで静かに〆。はっきりとは表現出来ませんが、何故かこの部分がすごく好きです。
 

6.sitting in the corner of a room / NOEL-KIT

 AIR田さんに引き続き、不思議な世界観の曲です。ボーカルはミク。初聴きの時に、音が木霊していて、まるでジャングルみたいな雰囲気だなと思いました。音がぽんっぽんっと落ちるような響き、ミクの声も弾けるように歌われるところがあって、曲の中のアクセントになっています。
 怖さは感じられず、神聖な雰囲気すら漂う曲になっています。自分の聴いたイメージではありますが、タイトルとのギャップ?が面白いなと思いました。


7.waiting for water to boil / bothneco

 お湯を沸かす曲。ボーカルはミク。沸かす動作の音が曲の中に使われていて面白いです。ボッボッボ、と刻まれるドラム、カッカッカ、と刻まれる小さな音がすごく心地良いです。じわじわと水の温度が上がっていって沸騰し始めるような、そんなオケ構成になっているようにも感じられます。
 歌詞も簡潔で可愛らしいです。触ろうとして熱気に手を引っ込める様子がイメージ出来ますw


8.物をぱらぱら壊す / きくお

 このアルバムの中で一番の破壊力を持った曲はきくおさんの曲でしょう。これまでの収録曲とはまるで雰囲気が違うので、初めて聴く方は驚かれるはずです。でもこれがきくお節。この方の曲は他のも不思議な世界観があっておススメです。ボーカルはミク。
 まず派手にオーケストラが使われていて、「これがエレクトロニカなの!?」と私は驚いてしまいましたw よくよく聴けばブレイクビーツのような音の使い方とかちゃんとあるのですが、華やかな音遣いに捕らわれてしまいます。タイトル通り、物をぱらぱら壊すようにたくさんの音が散りばめられてあります。サビのぱらぱらぱらぱら・・・・・・のところは本当に音が綺麗です。が、大切なものほど壊したくなる衝動が歌われている所に狂気が秘められています。絶妙なバランスの上に成り立っている名曲です。


9.PM11:76 / Wonderlandia

 タイトルから既にその不思議さに驚かされる一曲。ボーカルはAppendミク。本当に静かで優しい、美しい曲です。深夜の世界でしょうか。それとも眠りに就いているのでしょうか。CDケースの中に書かれてある音の数は、アルバム中一番です。何処にどの音が使われているか、探し始めたら大変ですw
 時計の針の音が終始鳴っています。始めは一定のリズムで(おそらく一秒間隔)鳴っているのですが、Aサビを過ぎたあたりからその間隔がゆっくりゆっくり広がっていくところが何処か切ない。ですがCメロで少し間隔がまた狭まり、元の間隔に刻まれて終わります(夢が覚めたような印象を受けました)。この曲はじわじわ好きになってしまいましたw Cメロ(それともサビ?)が凄くお気に入りです。


10.atmospheric depression / tecra

 音圧バリバリのエレクトロニカ! です。タイトルは「低気圧」という名の通り、陰鬱な大気の不安定な様子が物凄く伝わってきます。聴いていてぞわぞわ、暗雲がこちらにやってきているような印象を受けます。
 それは時折混ざる、ざざ、という音の効果だったり、全体的に低音のオケになっているからでしょうか。本当に曲とそのイメージがぴったり合わさっていると思います。


11.Compton LIFE / effe

 ボーカルはミク。effeさんはエレクトロニカを得意としたボカロP。night driveで初めてこの方の曲を聴いてからファンになりました。これまでの曲のほとんどにsynth1を10基使われていらっしゃると知ってびっくり(フリーソフトですが、使ってみた管理人はさっぱりでしたw)。
 この曲は18bitのようなピコピコ音がとても気持ちいいです。ページをめくる音とコップの音が個人的にお気に入り。Aサビまでは音は少なめで、その後音が増えます(ここでnight driveにもあったループ音が入っていてすごく嬉しかったり。B・Cサビにも使われています)。リズムに思わず乗ってしまう心地良さがたまりません! とても綺麗な曲なので必聴です。


12.またあうひまで /Tokyo Tree

 最後に相応しい曲です。アンビエント。ボーカルはAppendミクでしょうか、始めは物凄く高い可愛い声をしています。途中からその高い可愛い声に遅れてミクの歌声が続くようになっています。しかし後半からは高い声ではない普通の(というのも変ですが)Appnedミクが主メロを歌っています。
 たゆたうような静かな曲なのに、終盤に音が増えて(アコースティックギターなど)派手すぎない派手さになっているのがとても好きです。ギターでジャカジャンッ♪と〆るところは、おしまい! と聴く側を現実にはっと引き戻す。その〆方が良いなあと思います。



まとめ

 全員独特な音遣いが楽しめるエレクトロニカを作曲されていて甲乙つけがたいです。ドレミで判断出来る音以外のものも、曲の一部として組み込める。生活そのものが、実は音楽なのかもしれません。このアルバムはそんなことを考えさせてくれます。面白い試みであると共に、音楽に馴染みのあまりない方でも音楽という見方を変えてくれるのではないでしょうか。
 またCDケースを開いてCDを外すと、その下には使われた音が曲ごとに書いてあり、それを見つつ曲を聴くのも面白いかと思います。何処に使われているのか、私では全部を見つけきれませんがw
 第二弾とか出たら、またきっと買ってしまいます。次を期待してしまう、そんな魅力がこのCDには詰まっています! 曲によってはフルでうpされてありますので、聴いてみてはいかがでしょうか。


クロスフェードです↓

 
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